ウッドショックと木の家


テレビや新聞でも取り上げられたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、今年の4月あたりから住宅用の木材が不足して高騰しています。

ウッドショックとは?

1970年代に発生した「オイルショック」になぞらえてウッドショックと呼ばれているこの状況は、アメリカの住宅高景気により木材の輸入量が不足したことにより起こり、安価な外材に頼っていたビルダーはかなり影響が出たようです。


ここにきて少し落ち着きを見せてきたウッドショックですが、元の金額に戻るかといえばそんなことはなく、この先もどうなるのか先行き不透明なところは変わりません。


工務店によっては、契約時に念書(金額が上がった場合は再見積)のようなものを書いてもらうところもあるようですが、金額がどれだけあがるかわからないのに契約というのもなかなか怖い話ではあります。

地元材使用で影響が少ない「三ヶ島のいえ」

「三ヶ島のいえ」は、自社の森や地元西川材を材料としているため、その影響はほかの外材に頼った工務店やハウスメーカーより少ないといえます。


ただし、木材の価格は国産材も値上がっており、影響は0とはいえません。また、それ以外の建材も軒並み値上げしている現在、全体として家の価格は高額にならざるを得ない状況にはなっています。

地産地消のたいせつさ

このウッドショックを契機に、国産材を見直す動きも出始めていますが、国内林業は慢性的な労働力不足や市場価格が維持できないなどの構造的な問題を抱えていて、すわ国産材に切り替えというわけにはいかないようです。


こうして考えると、私たちが木材を育てるところから取り組んでいることは、決して無駄なことではなかったと改めて思うわけです。


「木材は海外から仕入れたほうが安い」…そう考えて外材だけを使った家づくりが当たり前になってしまった日本ですが、これからまた国産材が注目され、植林や森の管理も含めた国産材利用が進むことを願っています。